晴の輔兄さん パーティー編

投稿日:2014/04/14カテゴリー:日記コメント:コメントはまだありません

 

前回に引き続き、晴の輔兄さん。

 

※今回は写真多いですよ~。

 

 

今回は、真打昇進披露落語会から一週間後の4月6日、

紀尾井町にございます「ホテルニューオータニ」にて行われました、

 

立川晴の輔真打昇進披露パーティー

 

のことを書かせていただきます。

 

 

落語界には大きくわけて上方落語(大阪)と、江戸落語(東京)がございます。

江戸落語には位がございまして、

 

前座、二ッ目、真打

 

と、前座から真打へと上がっていきます。

 

前座の前に見習いの期間もございますが、

落語家を志し、心に決めた師匠の門をたたき、弟子入りを許されたときから、

皆、真打を夢見、真打に向かって修行をするわけでございます。

そして晴れて真打になりましたら、

 

真打になりましたよー!

 

と、

 

皆様のおかげでございますよー!

 

と、真打昇進披露パーティーを催すのです。

 

私は幸いにも落語家になる前に二回、

真打昇進披露パーティーに客として参加させていただく機会に恵まれました。

林家たい平師匠と、故立川文都師匠でございます。

お二方のパーティーを見て、

 

かっこいい~~~~!

 

俺もやってみて~~~!

 

と思ったものです。

そして、幸い弟子入りが叶い落語家になれました。

前座から二ッ目になりました現在、正直のところ、

 

かっこいい~~~~!

 

俺はやりたくね~~~!

 

って思ってます 笑。

 

だって大変そうなんだもん!

 

今回の兄さんを見ていてつくづく思いました。

晴の輔兄さんは真打になるための準備に丸二年費やしているんです。

とにかく真打というものは準備の時間と、生々しいですがお金がかかるんですよ。

兄さんはニューオータニですよ、ニューオータニ。

しかもニューオータニの「鶴の間」という、

一番大きな、家元のお別れの会をやったところなんですよ。

今回、私も大したお手伝いもできませんでしたが、傍で勉強させていただきました。

大変勉強になりました。

その結果、

 

 

ヤダァ~~~~!

 

ヤリダグナイィィ~~~~!

 

 

となったわけでございます。

そんなパーティーの模様を全て書くと、

ただでさえ長いこのブログが、どうなるかわかったもんじゃありませんので、

ほんの少しだけ書かせていただきます。(といいましても長いです)

 

まあ~、全てが豪華でございました。

ホテルもそうですが、お料理も、引き出物も。

引き出物には、真打になりますと御贔屓さんにお配りする、

 

三点セット(手ぬぐい、扇子、口上書)

 

そして、

 

お菓子(梅林堂の生サブレ)

 

そして、

 

マトリョーシカ

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

 

?!

 

 

「マ、マトリョーシカ?」

 

って思いました?

 

「あのマトリョーシカ?」

 

ロシアの貰ってどうしたらいいのか困るお土産NO.1のマトリョーシカ。

 

 

人形

 

 

開けたら中から、

 

 

人形

 

 

開けたら中から、

 

 

人形

 

 

開けたら中から、

 

 

人形

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

 

 

で?

 

 

 

ってやつ。

あのマトリョーシカ?

 

 

そうです!

 

あのマトリョーシカです!

 

 

ですが、うちの兄さんのマトリョーシカはただのマトリョーシカとは違いますよ~!

まず最初は我らが家元、

 

 

立川談志

 

 

家元を開けると~、

 

 

中から出てまいりましたのが我らの師匠、

 

 

立川志の輔

 

 

そして師匠を開けると~、

 

 

中から出てまいりましたのが・・・、

もう、おわかりですよね?もちろんこの方、

 

 

立川晴の輔

 

 

そう、兄さんでございます!

さあ、どうです?

このままだと、普通のマトリョーシカ同様、

 

で?

 

となるんですが、このマトリョーシカは、

 

な、

 

な、

 

なんと!

 

 

兄さんの中から~~~~~!

 

 

 はい、ドン!

 

 

 

 

リポビタンD師匠(笑)

 

 

 

兄さんは日ごろからリポD師匠を愛飲されてます。

今回もスポンサーとして大正製薬さんがついておりまして、

そのリポビタンDが入っていたのですね~。

 

ところでリポビタンDの “D” ってなに?

 

と思ったことありません?

実はデリシャス“D” らしいんですが、

兄さんの苗字(本名)はダンジョウというのです。

日ごろから兄さんはリポビタンDの “D”ダンジョウ“D” ともおっしゃってました。

確かに我々弟弟子の中ではもう、リポビタンDといえば、

ケイン・コスギさんか晴の輔兄さんになってます。

とにかくこのマトリョーシカ、

 

 

小粋なリポビタンD入れなの “D” す!

(素敵な似顔絵は我が立川流の立川らく次兄さんの絵でございます)

 

 

 

 

さて、引き出物に戻りますが、もう一つの目玉はこちら、

 

 

わかりますか?

 

兄さんは東京農業大学出身です。

東京農業大学、略して農大には「大根踊り」なる伝統的な応援歌がありまして、

正式には「青山ほとり」というらしいのですが、詳しくはわかりません。

勉強不足で申し訳ございません。

とにかく大根を持って、応援するというとってもシュールな踊り?があるのです。

農大で大根といえばとても神聖な・・・、

ものかどうかはわかりませんが、

農大に行けばこの風船大根を売っているそうです。

それに兄さんの名前を入れて引き出物にぶち込むとは、なんとも、

 

 

農大魂全開!

 

 

でございますわ!

 

当たり前ですがこの風船、もともと膨らんでいるわけではございません。

 

当たり前ですがこの風船、膨らませるのです。

 

パーティーの前日、ホテルニューオータニにてその作業がございました。

農大の落研の後輩で落語家の三遊亭時松さん、立川流の前座さんたち、

農大の落研の方々、スタッフの皆様。

総勢30人くらいでしょうか。

集まりまして、引き出物を詰める作業をしました。

さすがに膨らませるのは手動のポンプを使いましたが、一個や二個じゃないですからね。

落研の後輩の男性達が中心にやりましたが、

 

 

ズバリ、八百五十個です!

 

 

八百五十個の風船大根を、男達が膨らませたのです。

 

涙なしには語れませんよ!

 

 

見てください!

 

 

膨らませた大根をとりあえずまとめるんですが、

 

 

ここ紀尾井町ニューオータニですよ!

 

 

すぐそこ皇居ですよ!

 

 

どう見ても青物市場ですよね。

 

そんな男達が膨らました大根を引き出物の紙袋にぶち込んでいくわけですが、

 

 

壮観です!

 

 

ニューオータニの一室が、

 

 

プランターになっちゃった!

 

 

 

今度はどう見たって研究室ですよね。

 

 

 

こうなったら、リポビタンDの “D” ダイコン“D” でもいいんじゃないですかね!

 

いや~、皆様本当にお疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

当日、パーティー会場入り口、たくさんの兄さんへの贈り物の数々。

 

 

 

そして入り口入ると・・・。

 

 

はっきり言ってビビりました。

 

 

でかっ!

 

ひろっ!

 

多いっ!

 

 

素人のように叫んでました。

こちらの席一つずつに前日詰めた引き出物を置いていくわけですが、

 

面白いですよ~。

 

ホテルニューオータニ鶴の間が、

 

はい、ドン!

 

 

 

 

大根畑(笑)!

 

 

 

 

見事でしたね~ 笑。

なぜか、すごいスカッとしました! 笑。

 

パーティーのほうも勿論盛況でございました。

ゲストも豪華で、

ピタゴラスイッチの曲でお馴染みの、栗コーダーカルテットの皆様。

そして、サプライズゲストは、あの超魔術師、Mr.マリックさんでした。

会場の盛り上がりは言うまでもありませんよね。

そして、素人ながら素晴らしかったのが、

 

 

東京農業大学応援団

 

 

現役の応援団による演舞でした。

農大の応援団はとても有名らしく、とにかく規律が厳しいとのこと。

 

外出は学ラン。

 

一度脱いだらその日は着られない。

 

なので暑くても学ランを脱がない。

 

野球部が試合に負けたら応援団のせい。

 

太鼓は神聖なもので、必ず一人つかなくてはいけない。

 

など、上げたらきりがないのですが規律が半端じゃナッシング!

規律という言葉の意味すらギリギリな私としましては信じられないことばかりでした。

そして、パーティー当日が大学のイベントと重なってあまり人員は割けず、

 

集まった団員は四人。

 

兄さんのせっかくの晴れ舞台なんだからもう少し来てもいいんじゃない?

と思いましたが、大学生たるもの「学業第一」とのこと。

仕方がないとは思いながらも、兄さんの心情を考えると、なんだかな~という感じでした。

だってたくさんの応援団員による演舞&大根踊りをご列席の皆様に見せたかったでしょうから。

 

ですが、

 

ですが、

 

ですが、

 

この四人の応援団が会場を感動の渦に包み込んだのです。

 

 

朴訥ながらも、拳から足から声から、とにかく全身を使って、

ありったけの想いを兄さんやご列席の皆様にぶつけた演舞やエール。

それに感動したんでしょう。

壇上にはご列席の農大OBの皆様がどんどんと上がってこられました。

テーブルスピーチをした兄さんの先輩、春風亭柳好師匠もいらっしゃいました。

そしてその柳好師匠に手をひかれ照れくさそうに兄さんも並びました。

 

会場にいた農大OBが全員、壇上にズラリと並んだのです。

 

皆さんそれぞれの手に風船大根を持って。

 

団長がありったけの声で叫びます。

 

 

 

農大生元気はあるかい!

 

 

苦しきときのー父となりー!

 

 

悲しきときのー母となりー!

 

 

楽しきときのー友となるー!

 

 

いざ歌わんかな踊らんかなー!

 

 

農大名物ー!

 

 

 

青山ほとり!

 

 

 

そこから、東京農業大学の現役応援団とOBによる大根踊りが始まったのです。

 

 

 

圧巻でした。

 

そのボルテージは会場にも伝わり、それにつられた人たちが、

 

 

 

 

改めて感じたことは、人を動かすのは想いなんですよね。

 

今回の真打昇進関連のことは全てが兄さんの想いなんです。

 

それを助ける人たちの想い。

 

それを祝う人たちの想い。

 

その想いの先には感動があるわけですよ!

 

あの志の春が、

映画「火垂るの墓」で節子が死ぬときにアクビをしながら見ていた、あの志の春が言ってました。

 

 

「涙が出そうでした」

 

 

と。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

 

 

泣かねえのかい!

 

 

 

お前の涙はメリケンのミシシッピ川に置いてきたのかい!

 

今度の新宿での兄弟会でお仕置きですわ!

 

ええ、志の春のことはともかくとして、

パーティーはその後、高田文夫先生の爆笑挨拶があり、そのまま先生の音頭で三本締めを皆様と行い、

大盛況のもとお開きとなりました。

 

 

 

ご列席の皆様に言われました。

 

「次は君だね」

 

と。

 

司会の山中秀樹さんに言われました。

 

「志の八は横浜アリーナだな」

 

と。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

 

私、旅に出ます。

 

どうぞ探さないでください。

 

 

 

 

冗談はさておき、

真打の波は確実にきてます。

私自身、最近よく考えます。

 

真打とはなにか?

 

前座は師匠につかなくてはいけませんが、二ッ目は違います。

基本的には好きに仕事ができます。

そしてほとんどの仕事が私個人の仕事です。

そこにはギャラの提示の際に二ッ目の遠慮はありますが、

やることは真打だろうが二ッ目だろうが一緒なわけです。

 

お客様を喜ばせる。

 

それだけです。

もっと言えばそれは前座のころから変わらない。

うちの師匠の教えはそうです。

 

ならいつ真打になるの?

 

上手く言えませんが、二ッ目でやるだけやって、

もう自分の中でカッスカスになったとき、もう一歩、もう一歩先に行きたい。

そのもう一歩先に行くための起爆剤が真打昇進なんじゃないかと近頃思うのです。

兄さんを傍で見ていて、兄さんはあらゆることをやってこられました。

あらゆることをやってきたその先の真打なんだと思います。

そう考えたとき、

 

まだまだ自分はやりたりない。

 

まだカッスカスにはなっていない。

 

そう思うんです。

正直、真打から目を背けたいという心もあります。

ただ今回の兄さんの昇進で完全に意識いたしました。

 

 

「次は俺だ」

 

 

と。

ですから、これから私は、

 

真打とはなにか?

 

どうするべきか?

 

私にしかできない真打昇進披露落語会。

 

私にしかできない真打昇進披露パーティー。

 

規模は小さくなるかもしれないけど、私の想いを込めたものをどうやったらできるのか、

真剣に考えていこうと思います。

幸い、私には晴の輔兄さんや生志師匠、頼もしすぎる先輩方がいらっしゃいます。

なのでその方たちに、

 

 

全身全霊をもって甘えます!

 

 

そして皆様に、

 

 

「良かったよ」

 

 

と言ってもらえるような会を、

 

 

20年後くらいにやります!

 

 

 

 

それまで探さないでください。

 

 

 

 

 

 

 

冗談ですよ~。

 

もう少し早く真打になろうと思いますし、

 

逃げ出しませんので、

 

どうぞ見守ってください。

 

 

 

 

 

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