無秩序な家

投稿日:2015/03/06カテゴリー:落語会報告コメント:コメントはまだありません

皆様、3月ですな!

 

Merry Hinamatsuri!!

 

 

ひな祭り・・・・、

 

明りをつけましょボンボリに・・・・・か、

 

お花をあげましょ桃の花・・・・・か、

 

五人囃子の笛太鼓・・・・・か、

 

今日は楽しいひな祭り・・・・・と。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

 

とくになんにもなかったで~~~す!

 

 

ひな祭りになんの想い出もなかったですわ~~~!

 

 

だって男の子なんだもん。

 

 

 

というわけで、だいぶ日が過ぎ三月に入りましたが、先月の話をします。

落語家になって今まで、いろんな仕事をやらしていただきましたが、

先月、初めて舞台に出演ではなく他人の舞台を演出する仕事をさせていただきました。

どうしてそうなったかは長~くなるし面倒くさいので割愛させていただきますが、

結果を言うと、

 

 

いや~~~大変だった!

 

 

演出させていただいたのは、

 

ドスト“F”ストライク

 

という月に三本コントライブをやっている、お笑い芸人と役者の集団。

なにが大変だったのかというと、言い出したらきりがないのですが(笑)、

何と言っても時間がない。

月に三本コントライブですよ。

私が受けたのが2月18日のライブ。

その前の週にも一本ライブがあり、とりかかったのはそれが終わってからなので、

ほぼ一週間前。

告知が遅れたのもそのせいです(ごめんちゃい)。

 

そして、なんといっても私の性格ですね。

始めは作家さんや演者さんが書いたものに、私が演出をつければいいのかな?

くらいの気持ちだったのですが、

それが近づくにつれ、初めての演出なのに他人が一生懸命書いたものに対して、

 

「ここをこうしてああして」

 

なんてことを言えるのか?お前は?

いやいや、アタイ言えない・・・。

ならどうしよう?

なにがしたい?

なにができる?

う~~~ん、よしなら、

 

「俺が台本を書くか」

 

となったのです。

結局大元の台本は私が書いたんですけど、腹を決め本を書き出したのが、

前述の通りライブの一週間前のことでした。

完全にナメてましたね。

短いコントを・・・と思って書き始めたら結局一本の芝居になるわ、

それでも、台本書きながら演者に渡し、できたところから覚えてもらえばと思うのですが、

本を書く、演者覚える、演出つける、書く、覚える、演出、書く覚える、演出・・・・・、

 

 

頭がポーーー-ー-ン!

 

 

ですがな!

 

できるわけないがな!

 

結果演出らしいことなんてできず、

かなりテンパって皆を不安にしてしまったんじゃないかと反省してます。

でも、今思えばその切羽詰まって頭ポーーーンとなったのが良かったような気もします(笑)。

 

もう俺だけじゃ無理!

 

できませんので、みんなで作ろうぜ!

 

とすぐに柔軟に路線を変えられましたからね。

さすが俺、柔軟!

みんなで力合わせたね~~~。

面白い意見はすぐに取り入れたしね~~~、

よい演出も取り入れちゃってね~~~、

 

 

お前の役目はなんやねん!

 

 

てなもんですわ!

 

とにかく私、演者、作家みんなで作り上げていきました。

それでも、短いコントではなく一本の芝居ですからセリフはいっぱいあります。

それをなるべく少なくしようとしても、演者さん一人一人の負担は重く、

更には大まかな台本が出来たのがライブの二日前。

そして当日ギリギリまで変更やらなんやらの繰り返し。

演者たちのプレッシャーたるや相当なものだったはずです。

それでも、彼らのポテンシャルは高く、当日見事にやり切ってくれました。

本当にスゴイ!

 

 

 

 

どんなストーリーなのか?

 

 

気になりますか?

 

ならないですか?

 

 

なりなさい!

 

 

 

 

場面は、とある家。(勝手に話しちゃう!)

 

そこに閉じ込められている男と女。

 

そこへ更なる人間が加わり、また閉じ込められていく。

 

錯綜する人間関係。

 

とある家族におこった物語。

 

はたして、この“無秩序な家”から抜け出すことができるのか?!

 

 

 

的なかんじです。

 

どうです?

 

シリアスっぽいでしょ?

 

スリル、ビンビンでしょ?

 

そして、この舞台のキーワードは、

 

 

 

 

そして、

 

 

 

というか、

 

 

ヅラ

 

そして、

 

 

とっても自由な黒子

 

どうです?

 

まだスリル感じてますか?

 

 

 

ちなみに稽古風景。

 

 

 

 

 

 

どうです?

 

スリルなんぞ、どっか行っちまったでしょ?

 

ちなみに最初に閉じ込められているのは、その家の母親とピザ屋のスウェーデン人です。

 

 

まあ、私が書きましたし、元々コントライブの集団ですから笑いがないわけがない。

とにかくどうしたら面白くなるか、必至でした。

それだけに全てを注ぎました。

ただ面白さもそうですが、やるにあたって心掛けたことが一つありまして、

 

「私だけではなく大勢でやるからには、“落語ではできない”ことをやろう」

 

できあがってみて、

 

「ああ、これだったら俺一人でもできるわ」

 

ってものにはしたくない。

それだけは心掛けました。

 

つくづく思いますが、人間やればできるもんですね。

感心しちゃう。

時間がない、会場も舞台も狭く設備があまりない、環境はよくない。

でも今回の作品はだからこそ生まれた作品だと思います。

環境が悪いからこそ、それをどうプラスに変えられるのか考え、

それならこうしようと出てくるものがあって、今回の“自由すぎる黒子”もその一つでした。

今回もし環境が良かったら全くの別物になっていたような気がします。

本当に困難だらけ。

台本を書くのも、それを覚えるのも、

短い間に揃えなくてはいけないものが結構あったのも、全て大変だったと思います。

ですが、全てなんとかなりました。

それはもちろんいろんな人の助けがあったからです。

ありがとうございました!

なんといっても扉が手配できたのは大きかったです!

大周建設のTさん、ありがとうございました!

 

 

 

そして、迎えた当日。

私は一番後ろの席から観ました。

観た感想は、

 

 

「おもしれえ!」

 

 

素直に思いました。

そして胸張って言えます。

 

 

これは落語ではできない!

 

 

たしかに私はどう客観的に観ようとしても無理です。

自分も含め皆、時間とプレッシャーに追われほとんど眠れなかった一週間でした。

稽古や道具作り、あと出演のない人たちの協力も、

そういうのもみんなひっくるめて観ちゃってますから、「面白くない」と思うわけがない。

むしろ感動すらあるわけです(笑)。

だから私一人の意見ではなんの判断材料にもならないですが、

来てくださった方たちも「面白かった」とおっしゃってくださいました。

それが本当に救われましたし、報われました。

行き届かない告知にも関わらず来てくださいました皆様、誠にありがとうございました。

心より御礼申し上げます。

 

 

 

しっかし何度も言いますが本当に、

 

 

「メチャクチャ面白かったぜ~~~!」

 

 

と今でも海に向かって叫びたいくらいです(笑)。

 

欲を言えば一回で終わらせるのは本当にもったいない。

できるなら、あと最低でも三日はやりたい。

そう思いました。

 

だってお金かかったんだもん!(笑)

 

というのは冗談で、

もっとこうしたほうが良かったってのが観た後だからこそわかるもので、

あと三日あればもっと変えられる、もっと面白くなるのにとそう思った次第にございます。

 

とにかく、今回やらせていただきまして本当に良かったです。

自分のダメなところもわかりました。

そして何より収穫だったのは自分の可能性です。

それを自分で感じられたのが最大の収穫でした。

本当に私みたいなものを使ってくださったSさんありがとうございました。

そして、作家の皆様、ありがとうございました。

とくに小島さん坂田さん

今回小島さんが書いたコントがある意味軸になってますし、坂田さんのセンスにどれだけ救われたか。

本当にありがとうございました!

そして、演者の皆様(出演がなかった方々も)いろいろ言いたいこともあったと思いますが、

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!

彼らとの経験は一生忘れないと思います。

 

 

彼ら、ドスト“F”ストライクは戦い続けます。

どうぞ一度彼らのライブに足をお運びください。

 

 

あと今回の「無秩序な家」、またやってほしいという方はドンドン言ってください。

とくに演劇、芝居、舞台関係の方、ドシャドシャ言ってください。

 

 

だって~お金かかったんだもん(笑)

 

 

 

 

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